マンション大規模修繕時期はいつ?時期を決めるポイントと建物診断の必要性とは
2024.07.22 (Mon) 更新
マンションの大規模修繕は、避けては通れない課題です。
いつ頃行うのが適切なのか、いつまでに検討すれば良いのか、悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
そこで、今回の記事では、マンションの大規模修繕の時期について、決める時のポイントと事前に行う建物診断の重要性をご紹介します。
Contents
□マンション大規模修繕の時期を決めるポイント
1:大規模修繕を実施する目的を理解する
・建物の耐久性、および居住者の安全の確保
マンションは、年月が経つにつれて劣化が進行し、建物の耐久性が低下していきます。
外壁タイルが落下するなど、居住者の安全を脅かす事態も起こり得ます。
大規模修繕によって、これらの問題を解決し、安全な住環境を維持することが重要です。
・資産価値の向上
マンションの資産価値は、建物の状態によって大きく左右されます。
適切な時期に大規模修繕を実施することで、建物の外観を美しく保ち、資産価値の維持・向上に貢献できます。
2:修繕委員会を立ち上げる
修繕委員会は、大規模修繕に関する意思決定を行うための重要な機関です。
修繕委員会を立ち上げ、居住者の意見を反映しながら、適切な大規模修繕を進めることが大切です。
3:管理組合は管理会社のいいなりにならない
管理会社は、マンションの管理業務を専門に行う会社のため、マンションの所有者である管理組合の指示に従う立場です。
そのため、管理組合は、管理会社の提案を鵜呑みにするのではなく、自らも積極的に情報収集を行い、適切な判断を下す必要があります。
4:大規模修繕は回を重ねるごとに項目が増える
マンションの大規模修繕は、通常12〜15年周期で行われます。
1回目の大規模修繕では、外壁塗装や防水工事など、比較的軽微な修繕が行われることが多いですが、回を重ねるごとに、建物の劣化が進行し、より多くの修繕が必要とされます。
そのため、1回目の大規模修繕の際に、将来の修繕を見据えた計画を立てておくことが重要です。
□建物診断はなぜ必要?
建物診断は、建物の現状を把握し、適切な修繕内容や時期を判断するために必要不可欠です。
ここでは、大規模修繕を決定する前に建物診断が必要な理由について、ご説明します。
1:建物の現状を把握し、工事内容に活かすため
建物診断では、建物の外壁・屋上・鉄骨・配管など、さまざまな部位の状態を調査します。
その後、調査結果に基づいて、劣化の程度や修繕の必要性を判断し、適切な工事内容を決定するのです。
適切な工事内容を決定することで、無駄な工事を削減し、修繕費用を抑えられます。
2:大規模修繕工事の時期を判断するため
建物診断の結果に基づいて、大規模修繕工事の時期を判断できます。
建物の劣化状況によっては、当初の計画よりも早く大規模修繕を行う必要がある場合もあります。
逆に、建物の状態が良好であれば、大規模修繕の時期を遅らせる選択もできます。
3:長期修繕計画の見直しのため
建物診断の結果は、長期修繕計画の見直しにも役立ちます。
建物の劣化状況や修繕費用などを考慮して、長期修繕計画の内容を修正する必要がある場合があります。
□まとめ
マンションの大規模修繕は、適切な時期に行うことが重要です。
適切な時期を判断するためには、建物の現状を把握し、長期修繕計画に基づいて、修繕委員会と管理会社と連携して進める必要があります。
当社では、倉庫・工場・マンション・アパートなどの大規模修繕にも対応しております。
日立市周辺にお住まいの方で、マンションの大規模修繕や建物診断について気になっている方がいましたら、ぜひ一度当社までご相談ください。