雨漏りは塗装で防げるの?塗装で防げる雨漏りのケースと外壁からの雨漏りの対処法とは
2024.08.03 (Sat) 更新
家の築年数が経つと共に、つい心配してしまうのが「雨漏り」です。
雨漏りが発生する前に対処できれば良いのですが、いざ直面すると、「雨漏り修理は塗装で済むのか、適切な修理方法は何なのか」、疑問が多くよぎるのではないでしょうか。
そこで、今回の記事では、雨漏りが塗装で防げるのかどうか、塗装が有効なケースとそうではないケース、そして外壁からの雨漏りへの対処法をご紹介します。
Contents
□雨漏りは塗装で防げるの?
雨漏りの修理は、塗装すれば直ると認識されている方もいるかもしれませんが、実際は雨漏りは塗装だけで直るケースは限られています。
ここでは、塗装のみで解決できる雨漏りと、そうではない雨漏りのケースをご説明します。
1:塗装が有効なケース
外壁に亀裂やひび割れなどが入っていることで雨漏りが発生している場合、塗装でひびや割れを覆うことで、雨漏りを一時的に止められます。
ただし、外壁塗装が劣化すれば、雨漏りが再発する可能性があるため、塗装は根本的な修理ではなく、あくまで応急処置であることを理解しておきましょう。
2:塗装では直らないケース
屋根材の破損が原因の雨漏りは、塗装だけでは直りません。
瓦のひび割れや屋根板金の穴あきなど、雨水が浸入する経路を塞がない限り、雨漏りが止まらないためです。
塗装はあくまでも屋根材の保護や美観を維持するためのものです。
雨漏り修理は、原因を特定し、適切な方法で対応するようにしましょう。
□外壁から雨漏りしている時の対処法
外壁からの雨漏り修理には、いくつかの方法があります。
ここでは、外壁から雨漏りが見られる場合の対処法を3つ解説します。
1:シーリング材の充填・打ち替え
シーリング材は、外壁の目地やサッシ周りなど、雨水が浸入しやすい箇所に充填され、防水性を高める役割を担っています。
そのため、経年劣化やひび割れによってシーリング材が機能しなくなると、雨水が浸入し、雨漏りが発生してしまうのです。
この場合は、古いシーリング材を撤去し、新しいシーリング材を充填することで、雨漏りを止められます。
2:サイディングの張り替え
外壁材のひび割れや変形が激しい場合は、シーリング材の充填だけでは補修が難しい場合があります。
このような場合は、古い外壁材を撤去し、新しい外壁材に張り替える必要があります。
サイディングの張り替えは、見た目を美しくするだけでなく、防水性を高める効果も期待できます。
3:外壁の重ね張り(カバー工法)
外壁材が古くなっている場合や、複数の雨漏り箇所がある場合は、外壁材を全面的に張り替える方法も有効です。
重ね張り(カバー工法)は、既存の外壁材の上に新しい外壁材を重ねて施工する方法です。
既存の外壁材を撤去する必要がなく、工期が短縮できるメリットがあります。
ただし、外観が大きく変わってしまうため、事前に十分に検討する必要があります。
□まとめ
雨漏りを放置すると、建物の腐食やシロアリ被害など、深刻な問題に発展する可能性があります。
適切な修理方法を選択し、早急に雨漏りを止めることが大切です。
塗装だけでは直らない場合も多いことを理解し、原因を特定して、適切な修理方法を選択しましょう。