マンション大規模修繕工事の内容と流れ・費用・期間を解説
2025.01.22 (Wed) 更新
マンションの老朽化は、居住者の安全や快適な生活、そして資産価値にも大きく影響します。
10数年後には必ず訪れると言われる大規模修繕。
一体どのような工事なのか、費用はどのくらいかかるのか、不安に思っている方も多いのではないでしょうか。
今回は、マンションの大規模修繕で具体的にどのような工事を行うのか、費用や期間、流れ、そしてトラブル対策まで、分かりやすく解説します。
Contents
- マンション大規模修繕 何をするの?具体的に解説
- 大規模修繕の目的と必要性
- 大規模修繕で実施される主な工事内容
- 外壁工事の詳細
- 屋上防水工事の詳細
- バルコニー防水工事の詳細
- シーリング工事の詳細
- 鉄部塗装工事の詳細
- その他共用部分の修繕・改修
- 大規模修繕の費用と積立金
- 大規模修繕にかかる期間
- 大規模修繕の流れと工程
- 大規模修繕における補助金・助成金制度
- 大規模修繕工事中の生活への影響と対策
- 大規模修繕に関するトラブルと予防策
- 大規模修繕準備のためのチェックリスト
- 長期修繕計画の確認
- 修繕積立金の確認と見直し
- 管理組合との連携と情報収集
- 専門業者への相談
- 工事会社選定のための準備
- 工事契約書の確認
- 工事期間中の生活計画
- 工事後の確認とアフターケア
- まとめ
マンション大規模修繕 何をするの?具体的に解説
大規模修繕の目的と必要性
マンションの大規模修繕は、建物の老朽化に伴う劣化を防ぎ、安全・快適な居住環境を維持するための重要な工事です。
時間の経過とともに、外壁のひび割れ、屋上の防水不良、配管の老朽化など、様々な劣化が生じます。
これらの劣化を放置すると、雨漏り、設備故障、資産価値の低下といった深刻な問題につながる可能性があります。
大規模修繕は、建物の寿命を延ばし、資産価値を守り、安全で快適な暮らしを継続するために必要不可欠なのです。
大規模修繕で実施される主な工事内容
大規模修繕では、マンションの共用部分を中心に様々な工事が行われます。
主な工事内容としては、外壁工事、屋上防水工事、バルコニー防水工事、シーリング工事、鉄部塗装工事、給排水管工事などが挙げられます。
その他、共用部分の修繕・改修として、エレベーターの更新、オートロックシステムの改修、照明器具の交換なども含まれる場合があります。
これらの工事は、建物の状態や築年数、管理組合の決定に基づいて、個々のマンションによって内容が異なります。
外壁工事の詳細
外壁工事では、ひび割れやタイルの剥がれ、汚れなどを補修・改修します。
タイル張りの場合は、浮きや割れを検査し、必要な箇所の補修や交換を行います。
タイル張り以外の外壁は、下地処理の後、塗装を行います。
外壁の素材や状態に合わせて適切な工法が選択されます。
屋上防水工事の詳細
屋上は雨水の浸入を防ぐ防水層で保護されていますが、経年劣化によって防水機能が低下します。
屋上防水工事では、既存の防水層を剥がして新しい防水層を施工したり、既存の防水層を補修したりします。
防水材の種類や施工方法は、建物の構造や予算に応じて決定されます。
バルコニー防水工事の詳細
バルコニーも雨水の浸入を防ぐ防水層で保護されています。
バルコニー防水工事では、ひび割れや劣化部分の補修、防水材の塗布などを行い、防水性を回復させます。
バルコニーの素材や状態によって、適切な工法が選択されます。
シーリング工事の詳細
シーリング工事は、外壁や窓枠、サッシなどの継ぎ目部分に充填されているシーリング材を交換する工事です。
シーリング材は紫外線や風雨によって劣化するため、定期的な交換が必要です。
劣化が進むと雨漏りの原因となるため、重要な工事です。
鉄部塗装工事の詳細
鉄部は、雨や湿気によって錆びやすい部分です。
鉄部塗装工事では、錆びを落とす処理を行い、防錆塗料を塗布することで、錆の発生を防ぎ、建物の美観を維持します。
バルコニーの手すり、フェンス、階段の手すりなどが主な対象となります。
その他共用部分の修繕・改修
共用部分の修繕・改修工事には、エレベーターの更新、機械式駐車場の設備交換、オートロックシステムの改修、共用廊下の照明器具交換、排水管の洗浄や修繕などが含まれます。
これらの工事は、建物の安全性や快適性を高めるために重要です。
大規模修繕の費用と積立金
大規模修繕の費用は、マンションの規模、築年数、工事内容によって大きく異なります。
一戸あたり100万円前後が目安とされていますが、実際には数百万~数千万円規模になることもあります。
費用は、事前に積み立ててきた修繕積立金からまかなわれます。
修繕積立金が不足する場合は、追加徴収が行われることもあります。
大規模修繕にかかる期間
大規模修繕にかかる期間は、マンションの規模や工事内容によって異なります。
数ヶ月から1年以上かかる場合もあります。
工事期間中は、居住者の生活に多少の影響が出る可能性があります。
大規模修繕の流れと工程
大規模修繕は、まず長期修繕計画に基づき、管理組合が実施時期や内容を決定します。
その後、調査・診断、設計、施工会社選定、工事実施、完了検査といった工程を経て行われます。
各工程には、管理組合の承認や住民への説明会などが含まれます。
大規模修繕における補助金・助成金制度
国や地方自治体によっては、大規模修繕工事に対して補助金や助成金制度が設けられています。
これらの制度を活用することで、修繕費用を軽減することができます。
該当する制度がないか、事前に確認しておきましょう。
大規模修繕工事中の生活への影響と対策
大規模修繕工事中は、足場設置による日照や眺望への影響、騒音、粉塵、工事車両の通行など、居住者の生活に影響が出ることがあります。
管理組合は、事前に住民への周知徹底を行い、可能な限り影響を最小限に抑える対策を講じます。
大規模修繕に関するトラブルと予防策
大規模修繕工事では、工事の遅延、追加費用発生、仕上がりの不良など、様々なトラブルが起こる可能性があります。
トラブルを予防するためには、事前に工事内容や費用を明確にし、施工会社との契約内容をしっかりと確認することが重要です。
また、工事の進捗状況を定期的に確認することも大切です。
大規模修繕準備のためのチェックリスト
長期修繕計画の確認
マンションの長期修繕計画書を確認し、大規模修繕の内容、時期、費用などを把握しましょう。
計画書に記載されている内容と、実際の建物状況に差異がないか確認することも重要です。
修繕積立金の確認と見直し
現在の修繕積立金の積立状況と、計画されている大規模修繕費用を比較し、不足分がないか確認しましょう。
不足している場合は、積立金の増額や一時金徴収などの対応が必要となる場合があります。
管理組合との連携と情報収集
管理組合と積極的に連携し、大規模修繕に関する情報を収集しましょう。
説明会に参加したり、理事会に意見を述べたりすることで、スムーズに大規模修繕を進めることができます。
専門業者への相談
建築士や不動産会社などの専門業者に相談することで、大規模修繕に関する疑問や不安を解消することができます。
専門家のアドバイスを受けることで、より適切な判断をすることができます。
工事会社選定のための準備
当社のような専門会社から見積もりを取り、検討しましょう。
価格だけでなく、工事内容、施工実績、アフターサービスなども考慮することが重要です。
当社では、安心の自社足場で適切に現場管理を行い、 低価格で高品質な施工を実現 しています。
工事契約書の確認
工事契約書の内容をしっかりと確認し、不明な点があれば、工事会社に質問しましょう。
契約書に記載されていない事項についても、事前に確認しておきましょう。
工事期間中の生活計画
工事期間中は、生活に支障が出ることがあります。
事前に生活計画を立て、必要な準備をしておきましょう。
例えば、洗濯物の干し方、騒音対策などです。
工事後の確認とアフターケア
工事完了後、しっかりと確認を行い、不具合があれば、速やかに工事会社に連絡しましょう。
アフターサービスの内容を確認し、必要に応じて活用しましょう。
まとめ
マンションの大規模修繕は、建物の維持管理、安全確保、資産価値維持に不可欠な工事です。
外壁、屋上、バルコニー、配管など共用部分の修繕・改修を主な内容とし、費用は修繕積立金からまかなわれます。
工事期間中は生活への影響も考えられるため、計画的な準備と管理組合との連携が重要です。
補助金・助成金の活用も検討し、トラブルを避けるため、専門業者への相談や契約内容の確認を徹底しましょう。
大規模修繕は長期的な視点で取り組むべき課題であり、マンション居住者一人ひとりが当事者意識を持つことが大切です。
当社は倉庫・工場・マンション・アパートなどの大規模修繕にも対応しています。
日立市周で外壁塗装・屋根塗装や大規模修繕をご検討中の方はお気軽にご相談ください。