外壁塗装で光触媒を選ぶ?メリット・デメリット・費用相場
2025.05.16 (Fri) 更新
外壁塗装は、家の美観を保つだけでなく、建物の寿命を延ばすためにも重要なメンテナンスです。
近年、注目されているのが光触媒塗料を使った外壁塗装です。
光触媒塗料は、セルフクリーニング効果で汚れにくく、メンテナンスの手間を軽減できる可能性があります。
しかし、費用や耐用年数、施工の難しさなど、検討すべき点もいくつかあります。
今回は、光触媒塗料を用いた外壁塗装について、メリット・デメリットを詳しく解説し、適したケースとそうでないケースを明確に示します。
費用や耐用年数、業者選びのポイントなどもご紹介します。
Contents
外壁塗装 光触媒のメリットとデメリットを徹底比較
光触媒塗料とは何か
光触媒塗料は、酸化チタンなどの光触媒成分を含んだ塗料です。
太陽光などの光を浴びると、光触媒成分が化学反応を起こし、有機物を分解する作用があります。
この作用により、外壁に付着した汚れを分解・除去する「セルフクリーニング効果」を発揮します。
塗料の種類には、紫外線に反応する紫外線型と、紫外線だけでなく可視光線にも反応する可視光型があります。
可視光型は、日陰でも多少の効果が期待できます。
また、光触媒塗料は、ペンキのようにローラーで塗装するタイプが一般的です。
外壁材にあらかじめ光触媒が塗装されている製品もあります。
光触媒塗料のメリット
・セルフクリーニング効果:光触媒の作用で汚れが分解され、雨水で洗い流されるため、外壁が汚れにくくなります。
・防カビ・コケ防止:カビやコケの発生も抑制する効果があります。
ただし、日陰では効果が薄れる場合があります。
・抗菌・防臭効果:一部の光触媒塗料には、抗菌や防臭効果も期待できます。
・耐久性:一般的な塗料と比較して、耐久性が高い傾向があります。
光触媒塗料のデメリット
・価格が高い:一般的な塗料に比べて高価です。
・施工業者を選ぶ必要がある:施工には専門的な知識と技術が必要なため、対応できる業者が限られています。
・色あせしやすい:光触媒の作用により、塗料の色が時間とともに薄くなる(色あせ)可能性があります。
・劣化しやすい:特に直射日光が当たる場所では、塗料の劣化が早まる可能性があります。
・日陰での効果の低さ:紫外線型は日陰では効果が期待できません。
可視光型でも効果は限定的です。
・すべての汚れに対応できない:油汚れや泥などの粘着性の強い汚れは、セルフクリーニング効果だけでは除去できない場合があります。
光触媒塗料が向いているケース・向いていないケース
光触媒塗料が向いているケース:
・メンテナンスの手間を軽減したい方
・美観を長く保ちたい方
・環境に配慮した外壁塗装を希望する方
・白系の色を希望する方(光触媒塗料は白系の色が中心です)
光触媒塗料が向いていないケース:
・予算に限りがある方
・濃い色や鮮やかな色を希望する方
・日陰が多い外壁の方
・特殊な外壁材を使用している方
外壁塗装 光触媒を選択する際の注意点と費用
光触媒塗料の費用相場
光触媒塗料の費用は、使用する塗料の種類、外壁面積、施工業者によって大きく異なります。
1㎡あたり3,500円~5,500円程度が目安ですが、実際にはもっと高くなる場合もあります。
光触媒塗料の耐用年数
光触媒塗料の耐用年数は、15~20年程度とされています。
ただし、これはあくまで目安であり、実際の耐用年数は、使用する塗料の種類、施工状況、気候条件などによって異なります。
業者選びのポイント
・光触媒塗料の施工実績がある業者を選ぶ
・見積もりを取り、比較検討する
・契約前に、施工内容、費用、保証内容などをしっかりと確認する
・アフターサービス体制が整っている業者を選ぶ
契約時の注意点
・契約書の内容を十分に理解した上で、署名・捺印をする
・追加費用が発生しないよう、事前に確認する
・保証内容を明確に記載してもらう
よくある質問
Q1. 光触媒塗料は、どんな種類の外壁に使用できますか?
A1. 使用できる外壁材は限られています。
施工業者に確認が必要です。
Q2. 光触媒塗料の色は選べますか?
A2. 色の種類は限られており、白系の色が中心です。
Q3. 光触媒塗料のメンテナンスは必要ですか?
A3. 定期的な点検は必要です。
ただし、通常の塗料に比べてメンテナンス頻度は低くなる傾向があります。
まとめ
光触媒塗料を用いた外壁塗装は、セルフクリーニング効果による汚れにくさ、長寿命などがメリットです。
しかし、価格が高い、施工業者が少ない、色やデザインの選択肢が少ないといったデメリットもあります。
光触媒塗料が適しているかどうかは、家の状況、予算、希望するデザインなどを総合的に考慮して判断する必要があります。
見積もりを依頼し、メリット・デメリットを比較検討した上で、最適な選択をしてください。
専門業者に相談し、的確なアドバイスを受けることが重要です。
光触媒塗料の導入を検討する際には、費用対効果を十分に考慮し、長期的な視点で判断することが大切です。
当社は戸建ての外壁塗装はもちろん、倉庫・工場・マンション・アパートなどの大規模修繕にも対応しております。
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