外壁塗装のラジカル塗料とは?特徴・メリット・デメリットを解説
2025.07.30 (Wed) 更新
長持ちする外壁、理想ですよね。
でも、塗料の種類が多くて、どれを選べばいいのか迷ってしまいます。
特に、最近注目されている「ラジカル塗料」は、その効果に期待が高まる一方で、まだ新しい塗料なので、本当に効果があるのか、費用対効果はどうなのか、疑問も多いのではないでしょうか。
この記事では、ラジカル塗料のメカニズムや特徴を丁寧に解説し、メリット・デメリット、そして他の塗料との比較をします。
Contents
ラジカル塗料の特徴とメカニズム
ラジカル塗料とは何か
ラジカル塗料、正式には「ラジカル制御型塗料」と呼ばれます。
アクリル塗料やシリコン塗料のように、樹脂の種類で名前が決まるわけではありません。
2012年に日本ペイントが「パーフェクトトップ」として発売して以来、注目を集めています。
ラジカル反応の仕組み
塗料の劣化は、紫外線や酸素、水などが顔料と反応して「ラジカル」と呼ばれる物質が発生することで始まります。
このラジカルが塗膜を破壊し、チョーキング(白亜化)などの劣化現象を引き起こすのです。
ラジカル塗料は、このラジカルの発生を制御することで、塗膜の劣化を防ぎます。
塗膜の耐久性向上メカニズム
ラジカル塗料には、「高耐候酸化チタン」と「光安定剤」が配合されています。
酸化チタンは本来ラジカルを発生させる成分ですが、「高耐候酸化チタン」はラジカルを閉じ込める「ラジカルバリア」効果を持ちます。
光安定剤は、発生したラジカルの活動を抑制します。
この2つの成分の相乗効果によって、耐久性の高い塗膜が形成されるのです。
外壁塗装におけるラジカル塗料のメリットデメリット
ラジカル塗料のメリット
・チョーキングが起こりにくい
ラジカルの発生を抑えることで、チョーキング現象の発生を抑制します。
・防汚性、防カビ性に優れている
バイオ技術により、藻やカビの発生を抑え、雨水による汚れも防ぎます。
・コストパフォーマンス性が高い
フッ素塗料と比較して価格が安く、長寿命なので、長期的なメンテナンス費用を抑えられます。
・塗装時の光沢が持続
汚れや変色が少なく、塗装時の美しい光沢を長く保ちます。
・さまざまな下地と相性が良い
サイディング、モルタル、コンクリートなど、さまざまな素材に使用できます。
・伸びが良いので塗りやすい
ローラーでの塗装が容易で、施工性も優れています。
ラジカル塗料のデメリット
・濃い色にできない場合がある
高耐候酸化チタンが白色顔料であるため、濃い色の塗料では効果が期待できない場合があります。
ただし、白色顔料をほとんど含まない濃色塗料はチョーキング現象が起こりにくい傾向があります。
・最新塗料であるため、耐用年数の実績が十分でない
まだ歴史が浅いため、長期間の使用実績に基づいた耐用年数のデータが不足しています。
他塗料との比較検討
シリコン塗料と比較すると、ラジカル塗料は価格がほぼ同等かやや安く、耐用年数はやや長い傾向があります。
ただし、色の選択肢はシリコン塗料の方が豊富です。
まとめ
ラジカル塗料は、ラジカルの発生を制御することで、塗膜の劣化を防ぎ、長寿命で美しい外壁を実現する塗料です。
チョーキングの抑制や防汚性、コストパフォーマンスの高さなどがメリットですが、濃い色への対応や、まだ十分な長期的な実績がない点がデメリットとして挙げられます。
シリコン塗料と比較すると、価格と耐久性においてほぼ同等かやや優れていますが、色の選択肢は少ないです。
ご自身の家の状況や希望する色、予算などを総合的に検討し、最適な塗料を選びましょう。
外壁塗装は高額な工事なので、依頼前にしっかりと見積もりを取るようにしましょう。
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