立平葺きとは?方法・メリット・デメリットを解説
2025.06.08 (Sun) 更新
大切な家を守る屋根選びは、多くの選択肢があり、迷ってしまうのも無理はありません。
特に、近年注目されている金属屋根は、その種類や施工方法の多様さから、最適なものを選ぶのが難しいかもしれません。
そこで今回は、金属屋根の中でも人気が高い「立平葺き」に焦点を当て、その施工方法からメリット・デメリット、そして類似工法との比較まで、分かりやすくご紹介します。
快適な住まいを守るために、ぜひ最後までお読みください。
Contents
立平葺きの方法
立平葺きの種類と特徴
立平葺きは、金属屋根材を縦方向に葺き上げる工法です。
主な種類として、ハゼ式と嵌合式があります。
ハゼ式は、屋根材の端を折り曲げて重ね合わせることで固定する伝統的な方法です。
一方、嵌合式は、屋根材の端が特殊な形状に加工されており、それをはめ込むことで固定します。
ハゼ式は熟練の技術が必要ですが、耐久性が高いのが特徴です。
嵌合式は施工が比較的容易で、近年主流になりつつあります。
どちらの工法も、雨漏りに強いというメリットがあります。
ハゼ式立平葺きの施工手順
まず、下地となる野地板をしっかりと施工します。
次に、屋根材を棟から軒に向けて、一枚ずつ正確に重ねていきます。
この際、ハゼの部分を丁寧に折り曲げ、しっかりと固定することが重要です。
各屋根材の重なり具合を均一にすることで、雨水の浸入を防ぎます。
最後に、棟や軒などの仕上げを行い、全体の防水性を高めます。
熟練の職人の技術が求められる、伝統的な工法です。
嵌合式立平葺きの施工手順
嵌合式は、ハゼ式に比べて施工が容易です。
事前に加工された屋根材を、はめ込むだけで固定できます。
そのため、施工スピードが速く、工期を短縮できるメリットがあります。
しかし、ハゼ式に比べて、施工精度が仕上がりに大きく影響します。
正確な施工を心がけることで、高い防水性を実現できます。
近年主流となっている、効率的な工法です。
施工における注意点
いずれの工法においても、下地処理の丁寧さが重要です。
防水シートの施工不良は、雨漏りの原因となります。
また、屋根材の固定方法や、棟・谷・軒などの仕上げにも注意が必要です。
施工不良は、耐久性や防水性に悪影響を与えます。
専門業者に依頼し、適切な施工を行うことが大切です。
立平葺きのメリットデメリットと比較
立平葺きのメリット
立平葺きの大きなメリットは、その高い防水性です。
棟から軒まで一枚の金属板で覆うため、継ぎ目が少なく雨漏りのリスクが低減されます。
また、軽量であるため、地震にも強いというメリットもあります。
さらに、施工が比較的容易で工期が短く、費用を抑えられるケースも多いです。
メンテナンスの手間も少なく、長期間にわたって安心して利用できます。
立平葺きのデメリット
金属屋根特有のデメリットとして、遮音性と断熱性に劣る点が挙げられます。
雨音や風の音が響きやすく、夏場は屋根の温度が高くなる可能性があります。
しかし、遮音シートや断熱材を使用することで、これらのデメリットを軽減できます。
また、複雑な形状の屋根には適さない場合もあります。
事前に、屋根の形状を確認することが重要です。
瓦棒葺きとの比較
瓦棒葺きは、立平葺きとよく似た金属屋根の工法です。
しかし、瓦棒葺きは芯材として木材を使用するのに対し、立平葺きは金属板のみで構成されています。
そのため、瓦棒葺きは芯材の腐食による雨漏りのリスクがあります。
立平葺きは、このリスクがない点が大きな違いです。
見た目は似ていますが、耐久性やメンテナンス性の面で、立平葺きが優れています。
雨漏り対策と耐久性
立平葺きは、その構造から雨漏りに強い屋根として知られています。
しかし、施工不良や経年劣化によって雨漏りが発生する可能性もあります。
定期的な点検とメンテナンスを行うことで、雨漏りを防ぎ、屋根の寿命を延ばすことができます。
ガルバリウム鋼板などの高耐久性のある屋根材を使用することで、さらに耐久性を高めることができます。
まとめ
立平葺きは、雨漏りに強く、地震にも強い、優れた金属屋根の工法です。
ハゼ式と嵌合式の2種類があり、それぞれにメリット・デメリットがあります。
瓦棒葺きと比較して、芯材の腐食リスクがなく、メンテナンス性も優れています。
しかし、遮音性や断熱性には劣るため、断熱材や遮音材の併用が推奨されます。
屋根リフォームを検討する際には、立平葺きの特徴を理解し、ご自身の住宅に最適な方法を選択することが大切です。
当社が目指すのはお客様の笑顔を実現し、安心・信頼できる地域一番の外壁塗装・屋根塗装・雨漏り専門店です。
一戸建て、マンション、ビル、商業施設まで幅広く対応いたします。
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